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■KATO 旧スハ43に室内灯を付ける-5 | 2012.12.16.(Sun)23:00 | | 旧スハ43のつづき。 屋根の塗装からです。
屋根はGM【35】ダークグレー+クレオス【C33】フラットブラック+適当な茶(おぃ)+フラットベース に吹き付け塗装。 ベンチレーターはクレオスのフラットブラックに塗っていたところ、途中で切れたのでガイア【012】フラットブラックを重ね塗りしました。 ところがツヤが出てきてしまったので、急遽クレオスの【C30】フラットベースを混ぜて対応しました。 クレオスはフタが変わった現行製品からツヤ消し剤の粒子が粗くなったという噂を聞いて現行品を敬遠したのですが(今回使用したのは全てフタが(−)状の旧製品です)、ガイアの黒も完全互換とまではいかないようです。 そういえばフラットベースも「【C189】なめらかスムース」なるものが登場したということは・・・【C30】も現行製品は粒子が粗くなったのでしょうか。
作業に戻って、一部は最後に薄く茶色をまぶして軽くウェザリングしたら、屋根の塗装も終了です。
(クリックで拡大) 乾いたら、ベンチレーターを透明ゴム系で接着します。 このベンチレーターは足が無いので、以前ご紹介したとおり、プラ板の定規で直線を出しています。
こちらは裏側の様子。 ここからベンチレーターの裏面を見て、前後の位置を整えました。
全部付けたら、最後に補強します。 タミヤエナメルの溶剤【X-20】で少し溶いた透明ゴム系接着剤を流しました。 溶き方がゆるすぎると表面にしみ出してしまうので注意が必要です。
(クリックで拡大) その他、幌枠パーツにも色入れします。 幌布部分をGM【35】ダークグレー+フラットベース、 渡り板の一部をグレー(GM【9】ねずみ1号+【35】=1:1)。 今回は車体構造が古いタイプで、分解時に毎度幌を外さなければいけないため、念のためにあらかじめプライマー(ガイア【P-01】マルチプライマー)を塗っておきました。 ついでに黒い部分もクレオス【C33】フラットブラックに筆塗りしたところ、いつもより引き締まった感じになったようです。
あとはデッキ扉下のステップを一部黒く塗って、塗装は完了です。
出来たら組み立て・・・の前に、1つ追加で加工をします。
スハフの1両ははるか昔に電球でテールライトを点灯化していました。 KATO 11-203 ヘッドライトユニットを裏返して付けただけ、今見ると非常にシンプルです。 さすがに電球では溶損が怖いので、これをLED化しておくことにします。
基板の電球とダイオードを赤LEDとCRDに付け替え、裏面にチップダイオードと常点灯対応のコンデンサも追加しました。黄色いビニール線はジャンパです。 また新しい通電板には接点(矢印)をハンダ付けしました。
基板を装着したところ。 消灯スイッチはありません。とりあえず従来どおり編成端専用で使います・・・
車体側は床面を切り抜き、プラ板で作った簡単な遮光カバーを付けています。
出来たら組み立てて、一応完成としました。
(クリックで拡大) 上:加工前、下:加工後。 一部はトイレ/洗面所窓にt0.2白色PET板を貼ってみました。 やはり、各部を塗装するとどっしり落ち着いた感じになります。
(クリックで拡大) スハフ42ブルーを現行製品(アルミサッシ化済・左)と比較。 同じ形式なのに旧製品はずいぶんクラシックな印象です。 このスハフはとりあえず中間用とし、妻面はいじりませんでした。
(クリックで拡大) 上右:現行スハ43、 下左:KATOオハ35 現行品のスハ43より、同じ加工をしたオハ35系との相性が良いようです。 窓まわりとベンチレーターの差でしょう。 私はKATOよりGMのベンチレーターの方が好みなので、いっそGMで統一してしまおうか・・・とも思いました。(^^;) ただし、混結して走らせると現行品との差はほとんど感じません。
新旧混結編成の動画です。 どれがどれなのか、一度でわかりました?
(クリックで拡大) こちらはいずれも今回加工したスハフ42です。 手前は一般的なタイプ(プレス扉)。奥はベンチレーターが1個多い初期車を再現したものです。 初期車は床面が板張りになっているので、他より濃い色にしていますが、画像ではほとんど分かりませんね・・・。
加えて室内灯ユニットを反対側に付けています。 横から見る限り、それほど目立たないようです。
妻面からは少しユニットが見えます。 ただ、ここは編成端に出さないようにするため、問題は無いと考えています。
ところで、どうしてわざわざ反対側に付けたのかと言いますと、トイレ側のテールを点灯させたかったからです。 一応現行品でも不可能ではないと思うのですが、室内灯を付ける場合は旧製品の方が簡単かなぁと。 でも、ボディーのテール位置を直したいので今回は保留にします。ボディーの再塗装となると、手すりを付けたりいろいろ加工したくなりますから・・・(苦笑)
また、スハ/オハで反対にしたのは、デッキ扉を開放してみたいからです。 ユニットが全部純正側だと、反対のトイレ側しか開けられませんので。 ただこちらも保留としたため、現時点では意味は無いです。(汗)
(クリックで拡大) こちらは茶色の車両です。 右はテールを点灯化したスハフ、左は比較用の現行製品(オハ47)。 敢えて室内を近代化改造仕様にして、高崎の動態保存車風にしました。 中間車は台車を振り替えて表記をいじり、製品に無かったオハ47茶にしています。
すでにT社からズバリの製品が出ていますが、やっぱりKATOの方が好みなので。 扉やトイレ窓などの相違は、また次の機会に加工するということで・・・。
D51 498に牽かせてみました。 後ろ4両が今回のスハ43系です。
また、いずれブルーの車両も扉をHゴム標準や二段窓、木製などに交換して変化を付けて楽しみたいところですが、こちらもいつになることか・・・。(苦笑) | | |
■KATO 旧スハ43に室内灯を付ける-4 | 2012.12.02.(Sun)22:14 | | 旧スハ43系のつづきです。 製品は屋根の色が明るすぎる感じなので、例によって塗り直すことにしました。 ついでに一体成型のベンチレーターを別パーツ化します。
まずモールドを平刀で削ります。 “皮一枚”残るようにするのがポイントでしょうか。深追いすると屋根にキズが付き、瞬着で修整する手間が増えてしまうので気を付けます。
削ったら、ガラス板の上に敷いた耐水ペーパーの上で水研ぎします。 ペーパーはまず#600を用い、モールドを完全に消します。
それから#800、#1000と手に持って綺麗な曲面を出しました。 端がダレないよう注意するのは言うまでもありません。 なお、開いた穴は埋めずにそのままにしておきます。面倒なので・・・(苦笑)
別付けするベンチレーターは、当方標準のGM No.70-5 ガーランド・T型ベンチレーターより。 入手性と価格のバランスから毎度これですが、外周の段差を修整するのが大変です。 中央の厚みも少し足りないようなので、そろそろ外観を重視してTOMIX PB6018(旧客用)にしたほうが良いのかもしれません。 その場合、取り付け孔は適宜開けることになると思います。穴埋めも必要かも。
でもなかなか売ってないんですよね・・・高いし(汗)。
ここまで済んだら塗装です。
イス板はまずGM【16】青20号+クレオス【C30】フラットベースで吹き付け塗装しました。
仕切部分は簡単にマスキングして、後の筆塗りの際の色乗りが良くなるようにしておきました。
続いてイス台・イス枠(GM【9】ねずみ1号+フラットベース)、 仕切(クレオス【C45】セールカラー) と筆塗り。 画像手前は別に作っておいた洗面所の仕切です。 途中で塗ってから接着した方がラクだと気が付いたのです(笑)。
ところでこの作業の途中、「パキッ」と音がしたので手元を良く確認してみたら・・・
接着した室内灯ユニットの支持具がポロっと取れていました。 どうやらタミヤの緑キャップが効いていなかったようです。
(クリックで拡大) 良く見るとこのイス板は透明感が無く、表面がツヤツヤしています。 どうやらロットによって材質が異なっているようです。 (最近の茶マニと同じ?)
このあと仕方なく瞬着で付け直しておきました。 同じ材質のイス板がもう一枚あったので、そちらも瞬着を流しています。 緑キャップよりもっと広範囲に使える「タミヤセメントABS用」などを使えば、しっかり付くのかもしれません。
それから床面をタミヤエナメルで塗ります。 色合いはつや消しの白と黒を混ぜ、GMダークグレーくらいにしたものです。 戻りますが、一部は画像のようにイス枠と仕切を茶色を塗って「ニス塗り仕様」にしてあります。
塗り終えたら、別塗りの仕切を透明ゴム系で付けて、イス板の塗装は終了です。
(クリックで拡大) 画像奥2枚は近代化改造仕様、 手前から2枚目はニス塗りの原型仕様、 また手前は床面を濃く塗って、板張りの初期車・近代化改造仕様にしてみました。 たくさんあるから変化を付けたというわけです。
以下、次回につづきます。 | | |
■KATO 旧スハ43に室内灯を付ける-3 | 2012.11.18.(Sun)22:54 | | 旧スハ43系のつづきです。 スハ/オハ用に続き、スハフのイス板を加工します。
まずトイレ側には、室内灯ユニットの支持具をスハと同様に付けます。
ついでに省略されている仕切をプラ板で取り付けました(画像奥)。 洗面所の仕切は3.5mm幅、トイレ仕切は前後の仕切と現物合わせでピッタリにします。 客室の仕切は下に載せた図をご参照覧下さい。
ボディーに組み込んだところ。 加工前はトイレ部分ががらんどうで不自然な感じがしましたが、加工後はほぼ解消されました。
この部分、良く見ると金型をいじってモールドを無くしたような跡が付いているのですが、これは恐らく室内灯ユニットの形状変更で仕切が干渉するようになったためでしょう。 それにしてはバッサリ削りすぎではないかと思います・・・
それから、車掌室部分の仕切位置が左右反対になっているので、削ってt0.5プラ板で付け直しました。 ちなみに現行製品では直っています。
同じくボディーと合わせたところ。 このように、妻窓側に付くのが正解です。 もう少し仕切を長くして、妻板に付くくらいにしておけば良かったかも。 ただし屋根との干渉には注意が必要です。
これでスハ・スハフ共室内灯が点灯可能となりました。 室内灯を付けるだけなら全部同じ方法でも良いのですが、あとでいろいろ変化を付けるために、一部は室内灯ユニットを反対側に付けることにしました。 その場合の加工の様子も紹介します。 まずスハ/オハから。
上:加工後。 反対側はイス板が車端まで延びているので、そこに通電板が通る角穴をドリルとナイフで開け、プラ材の支持具を接着します。
プラ材は2パーツで単純です。
前回ご紹介した「正規版」(右)と比較。 一見左の方が作り易そうに見えますが、角穴を開けるのが意外に面倒なため、手間は大して変わらない印象でした。
加えて、ボディーの床にも穴を開ける必要があります。 ここは穴開け済みのイス板を合わせて印を付け、ラフに開けてあります。
イス板を組み込んだところ。
さらに室内灯ユニットを組み込み。 取り付け位置は「正規版」と同じにし、通電板の寸法を共通化しました。
反対側にはデッキ仕切を追加しますが、こちらは下端を延ばしています。 デッキ床は省略・・・連結面側ですし、ほとんど気にならないでしょう。
スハフも同様に反対側に付けてみます。 製品がテール非点灯だから出来る加工です。
加工方法はスハ/オハとほぼ同じです。 直した車掌室仕切は少し短くして対処しました。
スハ/オハ用と比較。 端からの寸法は共通です。
ボディーに組み込んだところ。 ここは編成端に出ない設定とし、テールは非点灯のままとします。
(クリックで拡大) これも一応、図を載せておきます。 なお、レール方向の仕切については図を省略しました。
(クリックで拡大) 最後に、車端部のイスに背ズリを追加しました。 画像左・中:スハフ、右:スハ/オハ用。 t0.3で既存のモールドと合わせ、スハ/オハ用では座面もt1.0で一部追加してあります。 固着したら仕切のテーパーに合わせて両脇を削っておきました。
以上でイス板の加工は完了です。 もうちょっと続きますが、以下次回。 | | |
■KATOから急行「大雪」セット発表。詳細 | 2012.11.12.(Mon)22:25 | | KATO「大雪」セットのASSY詳細です。長くなるので記事を分けました。
KATOのサイトでは未発表のようですが、店舗向けに詳細情報が出たようです。 railwaysしんゆり湘南ライン さんのページ http://shinyurisl.blog.fc2.com/blog-entry-52.html
こちらの情報から転載させていただくと、
「オロハネ10 502」 ・5239-1A オロハネ10 502「大雪」ボディ \1,155 ・5239-1C オロハネ10「大雪」床下セット \315 ・5239-1D オロハネ10「大雪」台車TR50 \473
「スロ54 509」 ・5241-1A スロ54 509「大雪」ボディ \1,155 ・5241-1C スロ54「大雪」床下セット \315 ・5241-1D スロ54「大雪」台車TR23 \473
「スユニ61 504」 ・5242-1A スユニ61 504「大雪」ボディ \1,365 ・5242-1C スユニ61「大雪」床下セット \315 ・5220-1D マニ60「ニセコ」台車TR11 \473
「マニ60 245」 ・5240-1A マニ60 245「大雪」ボディ \1,365 ・5220C マニ60 2653床下セット \630 ・5220D マニ60 台車TR11 \473 ・5220-1D マニ60「ニセコ」台車TR11 \473
なお、この月からASSYパーツの受注生産は人気の高い車両の分のみとなるようで、「大雪」関連は上記のみ対応となるとのことです。
この情報を見るところ・・・ ・オロハネ10、スロ54は床下・台車共専用パーツ のようですが、 ・スユニ61 504の床下は専用パーツ ・マニ60 245の床下はマニ60 2653(単品)用の流用(ライトユニット付) となるようです。 マニ60 200番台の床下流用は非常に残念です。横から見てすぐ分かる、特徴的な魚腹台枠が再現されないとは・・・。
(クリックで拡大) 参考までに、スユニ60で再現した魚腹台枠。(詳細) 一部簡略化しています。 当然、大型蓄電池箱も再現されないということですね。
いっぽうで、スユニ61 504の床下は新規に作るようです。 この車両の床下機器配置は、向きが異なる(と思う)車軸発電機とトイレ等の流し管以外、マニ60のオハニ61 0番台改造車(「ニセコ」・単品マニ60もこれ)とほぼ同じ配置になっていると思われます。当然ながら台枠も鋼体化客車独特のものです。
(クリックで拡大) その台枠が再現されている、リトルジャパンのスユニ61(下、詳細)。機器配置も電暖トランスと車軸発電機を除いてほぼ同じはずです。 またスハニ37(中央、詳細)も同じ台枠です。
新規で作るからには、この台枠も再現するのでしょうか? それとも、マニ60「ニセコ」・単品用の車軸発電機の向きを変えるだけ??(台車はマニ60「ニセコ」用なので、車軸発電機は床板側に付くはず) ───あ、そういえば室内の仕切が違っていましたね。イス板だけ新規になるのかも。 それから、テール点灯の可否に関して情報がありませんが・・・点灯対応ですよね?!
また、スロ54 509で台車が単にJPBカプラー付のTR23コロ軸受(「津軽」オハ47などで使用)ではなく、新規なのはなぜでしょう。 車軸発電機が台車に付くのでしょうか? 実物は車体側に付いていたような気がするのですが・・・。 台車側に付くタイプも存在し、それを再現するというのでしょうか??
いずれにしても、「?」と感じるところが多いです。 これ、このまま予約しても良いんでしょうか???(^^;)
#11/26(月)追記 26日にKATOのサイトにてようやく詳細が発表されました。 http://www.katomodels.com/product/assy/pdf_dm/2012-11.pdf 内容は上記店舗向け情報と変わらないようです。 ところが、締め切りは「11月25日(日)」と書かれています。 私は先走りして先週予約を済ませておきましたけど・・・。(ーー;) | | |
■KATOから急行「大雪」セット発表。 | 2012.11.09.(Fri)22:30 | | ここをご覧の皆さんは既にご存じのことと思いますが、先日KATOから急行「大雪」セットの製品化が発表されました。 http://www.katomodels.com/product/nmi/10kei_taisetu.shtml 編成内容は以下の通りです。
9 スハフ44 7 8 スハフ44 3(増結セット) 7 スハ45 18 6 スハ45 7(増結セット) 5 スハ45 12(増結セット) 4 スロ54 509(増結セット) 3 オロハネ10 502 2 スハネ16 511 1 オハネフ12 507 スユニ61 504(増結セット) マニ60 2596(増結セット) マニ60 245
プロトタイプは1970(昭和45)年頃の旧客編成で、牽引機も新規発表のED76 500のほか、DD51、D51・C58など多彩な時代の模型化となります。 新規となるのはスロ54の冷房車とオロハネ10、そしてスユニ61、さらにマニ60の新製車体車(いずれも北海道仕様)の4種とのことです。
このうち一番の目玉といえるのは、なんといってもオロハネ10でしょう。東北とは縁が薄いのですが、中央デッキの独特な車体がどう仕上がるのか興味があります。 次いで注目はプラ完成品では初のスユニ61でしょうか。個人的には3両もキットを組んだ形式なので感慨深いです。 それからこちらもマニア待望のマニ60新製タイプ(200番台)。 最後のスロ54は、非冷房(青大将)の製品化からこれまたずいぶん間が開きましたけれど、ようやく低屋根の冷房改造車が揃うことになるようです。 これはスロ62の屋根を利用する「低屋根化改造」でなんとかなる車両でしたが、やはり製品化はありがたいと思う方も多いでしょう。
ところで、気になるのはいずれも「北海道タイプ」だということです。 本州以南の車両とは蓄電池箱や車軸発電機などが異なる場合がありますので、流用をお考えの方には悩ましい部分と思います。 そこでそんな方のために、管理人が知る範囲での差異をまとめてみようと思います。管理人自身の備忘録も兼ねて・・・(笑)
まずスユニ61。 スユニ61については既に形態をまとめたページを公開済みなので、そちらをご覧いただけば大体ご理解いただけると思いますが、504番は ・妻面窓有 ・押印台部分小窓有 ・蓄電池箱は標準型 ・郵便室側貫通扉はHゴム大窓(車掌室側はプレス?) と思われます。無論台車はTR11。 写真は残念ながら見つけられませんでした。
その他、車軸発電機は歯車式・車体取り付けタイプ(通常と向きが90度異なる)に改造されていた可能性が高いです。 また、一部の500番台車はベンチレーターの一部がT字型の煙突になっていましたが、504番については不明です。
(クリックで拡大) こちらは以前組んだレイルロードのキット。0番台・電暖付の2017番として仕上げました。(製作記) 504番との形態的な差は、車軸発電機と電暖(+煙突?)くらいだと思います。
すなわち、製品を本州以南用にするには、 ・床板の車軸発電機を付け替え (+煙突→ベンチレーターへ交換) この程度で良さそうです。
次にマニ60 245について。 RMライブラリー138によると、マニ60 201〜210・241〜245は北海道仕様車です。 しかし211〜240の日本海縦貫・北海道航送用タイプと同様、後年は一般車と混用され、尾久や直江津、酒田など、本州以南への配置、および電暖改造車もありました。 形態的には当初車掌室にストーブがあり、屋根にガーランドベンチレーターを小さくしたような煙突(ヨ5000等と同じ?)が付いていたようです。 しかし同書に載っている1981年の245番の写真では、この煙突は撤去されているようです。 またこの写真では貴重品室部分の窓が埋められている模様ですが、これが新製当初からのものかは不明です。
こちらはGMキットの該当部。矢印が後年の245番に無い窓です。
他の部分は一般的な200番台車の特徴を有し、 ・魚腹台枠(UF219) ・大型蓄電池箱 ・車軸発電機は一般のベルト駆動タイプ(1982年の写真で確認) ・ベンチレーターは8個 ・側面扉木製、貫通扉プレス となっています。 したがって、これを一般用の魚腹台枠車(350番台など)にするには、 ・蓄電池箱を標準型に付け替え (+煙突撤去?) くらいで済みそうです。
その他の形式についてはあまり詳しくないので簡単に解説しますと、 オロハネ10 502は ・各室が冷房化された最終形態、 ・車軸発電機は歯車式・台車取り付けタイプ(「ニセコ」のスロ62 500と同様)。 ちょっと面白い特徴としては、サッシが車体色に塗られていたようです。
スロ54 509は写真が見つからなかったので、500番台車の基本形態を少し。 ・扉はHゴム標準が基本(504番は木製高窓)、 ・クーラーはAU13亀の子タイプ(単品スロ62と同じ)が基本(504番は小判型)、 ・車軸発電機は90度向きが異なる車体取り付け・歯車式、 ・台車はTR23コロ軸受が基本(502番は平軸受)、 と、こんな感じでしょうか。 本州以南用にするには ・車軸発電機の付け替え だけで済むかもしれません。
それから、これら4形式以外については、 ・スハネ16、オハネフ12は車軸発電機が台車取り付けの歯車式 (「ニセコ」のスハ45、スロ62と同形態?) ・スハ45、スハフ44は細部が多彩→製品は「ニセコ」と同様標準的なタイプに? ・マニ60 2596は北スミ配置の航送車、単品と同じ一般的なオハニ61改造車で妻面窓有 と、今までの製品と大差無し・・・と思いきや、オハネフ12 507は501〜510に含まれるので、車掌室の屋根に扇風機カバーが無いタイプのようですね。 ・・・この位は自分でいじりましょう。(^^;) 加えて、スハネ16 511番は514番とともに後年デッキ部分以外の雨樋を撤去していたようです。ただ、こちらは時代的にセーフかも。
詳細については間もなく発表になると思いますが、しばらく気を揉む日々が続きそうです。 | | |
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