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■KATOスユ15・マニ50のカプラーを台車マウントに | 2014.10.30.(Thu)23:46 | | ここをご覧の皆様、いかがお過ごしでしょうか。 非常にご無沙汰しておりました。なんと8か月ぶりの記事です。 今日は久々に時間が取れたので、ごく最近の工作について書いてみます。
題材は先日KATOから発売された、14系ニセコ・宗谷のスユ15とマニ50です。
(クリックで拡大) 左:加工前のスユ15(ナックル化済)、右:加工後のマニ50。いずれもASSY組み立てです。 この2形式、セットの14系とともにカプラーがボディマウントのみなのを、わざわざ台車マウントに加工しました。 私のところでは、客車は台車マウントが基本なのです。 カーブでも簡単に連結出来て扱いやすいのが理由ですが、なにやらボディマウントと台車マウントの混結は走行が不安定になるような話を聞きましたので、もしお悩みの方がいらっしゃいましたら・・・ということで、加工方法を紹介してみることにしました。
(クリックで拡大) 手前が加工後の台車、マニ50用です。 書けば簡単、他の台車からカプラー腕を移植しただけです。
(クリックで拡大) 横から。 腕の長さはオユ12用TR50に揃えてあります。
それでは具体的な加工手順を解説します。
(クリックで拡大) 別に用意する台車枠は、アーノルドカプラーが付く、いわゆる「Aタイプ」ならだいたい何でもOKです。 ここでは183系電車用のDT32・TR69を用います。
(クリックで拡大) この台車枠はカプラー腕が長いタイプなので、最初に車軸に干渉しそうな部分を平刀で削っておきました(矢印)。
それからデザインナイフを用いて腕をカットし、ダイヤモンドヤスリで10mm長になるように断面を整えておきます。
(クリックで拡大) 一方、本台車にある“ベロ”の部分も少し切り詰めます。 まずノギスを当ててナイフで軽く罫書きました。 端から3mmの部分です。 その後同様に仕上げておきます。
(クリックで拡大) 長さ調整が済んだら、真鍮線を植え込むための孔の位置を罫書きます。 ノギスとニードルを用い、上面から0.7mm、2.5mm間隔で2つマークしました。
そしてφ0.4ドリルで垂直になるよう慎重に孔を開けます。 深さは3mmちょっとにしました。
(クリックで拡大) 孔を開けたらφ0.4真鍮線をペンチで押し込み、余りは3mmほど残してカットします。 このとき、線の先をヤスリで尖らせておくと、この後の接合作業がスムーズに行きます。
(クリックで拡大) 準備が出来たら接合します。 まず指でこの辺りまで押し込んでから・・・
(クリックで拡大) 平ペンチできっちり密着するまで力を加えました。 上面がツライチになっていれば成功です。
(クリックで拡大) 裏面の様子。 こちらはわずかに段差が出来ました。
この状態で一度仮組みし、他車とカプラー高さが揃っているのを確認したら、接合部に瞬着を少量流して固定すれば、加工は完了です。
(クリックで拡大) 左:ボディマウント(スユ15)、右:台車マウント化加工後(マニ50)。 加工後はようやくしっくり来た感じがしました。 やっぱり客車は台車マウントに限ります(笑) | | |
■KATOからスユ15、マニ50製品化! | 2014.02.16.(Sun)12:41 | | 久々の記事です。実に7か月ぶり・・・ このところ忙しくてあまり時間が割けないのですが、これは書かずにいられないので書きます。
すでにご存じと思いますが、先日KATOから5月予定品として、14系500番台「ニセコ・宗谷」セットが発表されました。 http://www.katomodels.com/n/14kei500_niseko/ 1984年頃の設定で、14系500番台に郵便車スユ15、荷物車マニ50が繋がった編成です。
荷物車ファンの管理人が気になるのはやはりスユ15とマニ50。 ようやくそのASSYパーツの詳細が発表になりましたので、自分用のメモを兼ねてご紹介したいと思います。
●スユ15 2036 ・5224-1A スユ15 2036 ニセコ ボディ \1,400(税別、以下同様) ・5224-1C スユ15 ニセコ 床下セット \ 750 ・5160-1D スハネフ14 台車 TR217 \ 450
片側テールライト点灯、 カプラーはライト点灯側がアーノルド(ボディーマウント)、 ライト非点灯側は密自連型(ボディーマウント)。
※両側ともアーノルドにする場合、密自連型を ・5160-1C3 スハネフ14 前面用カプラーセット(2個入)\ 400 に交換する。 ※両側ともナックルにする場合、片側の密自連型を ・5160-1C3 スハネフ14 前面用カプラーセット(2個入)\ 400 に交換し、両側のカプラー本体を ・Z01-0239 ナックルカプラー長 黒(10個入) \ 400 に付け替える。
●マニ50 2187 ・5140-2A マニ50 2187 ニセコ ボディ \1,400 ・5140-2C マニ50 ニセコ 床下セット \ 450 ・5140-2D マニ50 ニセコ 台車 TR230 \ 450
テールライト非点灯、 カプラーは両側とも密自連型(ボディーマウント)。
※両側ともアーノルドにする場合、密自連型を ・5160-1C3 スハネフ14 前面用カプラーセット(2個入)\ 400 に交換する。 ※両側ともナックルにする場合、密自連型を ・5160-1C3 スハネフ14 前面用カプラーセット(2個入)\ 400 に交換し、カプラー本体を ・Z01-0239 ナックルカプラー長 黒(10個入) \ 400 に付け替える。 ※テールライトはおそらく点灯対応、 ・5134-1G スハフ42 ライトユニット \ 300 ・Z06-1120 ライトユニット集電シュー(4個入) \ 300 が該当パーツと思われます。 (他に消灯スイッチも付くはず、先日ASSY化されたらしいです)
なお、両者ともナックルカプラーを装着する場合は、 ジャンパ栓パーツが取り付け可能となるのではないでしょうか。 (・Z05-1787 スハネフ14 ジャンパ栓 10個入 \ 400 辺りが該当?) また、ブルトレ同様、ナックルカプラーは短タイプ ・Z01-0224 EF66前期型用 ナックルカプラー(10個入) \ 400 も付くはずですが、貫通幌付きのため、この場合連結相手に制限が出そうな感じです。
なお、品番・価格などに誤りがある可能性がありますので、ご注文の際は一応各自でご確認ください。
以上、簡潔にまとめてみました。 さて、いつ予約に行こうかな・・・
#以下戯言。 率直な感想としては、荷物・郵便車は台車マウントカプラーにして欲しかったです。 14系との連結部は14系の方をナックルまたはアーノルドにすれば対応出来ますし、 そもそも実車はスユ・マニとも密自連ではなく自連が付いていますし。 カプラーの準備・交換の煩わしさ、それゆえの割高な合計価格から、結局当方では購入数が限られることになりそうです。(;´д`) | | |
■KATOからEF56 1次形+郵便・荷物列車<東北>セット発表! | 2013.03.09.(Sat)01:16 | | 8日、KATOからEF56 1次形と郵便・荷物列車<東北>セットの製品化が発表されました! KATO発売予定品ポスター2013年6月 http://www.katomodels.com/product/poster/files/2013_6.jpg N-Gauge Informationさんのページ http://ngi.blog.eonet.jp/n_gauge/2013/03/kato201356-ba29.html
セットの内容は、
マニ60 2636 北スミ オハニ61後期改(単品と同じ) マニ60 2238 北スミ 200番台(「大雪」245番と同じ) オユ10 2019 盛モカ 青 非冷(「ニセコ」と同じ) スユ13 2032 北スミ 青 (オユ12の車番違い) マニ36 2118 北スミ スハ32改(「ニセコ」と同じ) マニ36 2129 北スミ 〃
その他、増結用として単品
マニ36 (スロネ30改造)(2333番、「津軽」と同じ) スニ41 2000 (2013番、「能登」と同じ)
も同時発売されるそうです。
また、ASSYについて、KATOのPDFです。 https://www.e-katomodels2.com/img/goods/1/okyakusamaassy201303.pdf これを見ると、予約受付車種は オユ10 2019 スユ13 2032 マニ60 2238 の3種のみとのこと。
それではちょっと遅れましたが、コメントです。 セット構成を見ると、EF56のお供に既発売の荷物客車でまとめた感じです。 末期は東北線で荷物列車を牽引していたEF56ですが、その編成は茶色いマニの中にぽつんと1両青い郵便車、スユ13またはオユ10が付いたものが多く、今回のセットはそれを再現するのにちょうど良いのではないでしょうか。このセットに単品のマニ60を数両加え、郵便車のうち1両を外せば、実際の列車にかなり近い編成が再現出来そうです。
また、うち1本だけ茶マニ+スユの端に銀色のスニ・ワキ・ワサフを固めて4両ほど繋いだ荷46列車も牽いていたようで、単品で出るスニ41 2000(妻面扉付)はそれを再現する意味合いがあるのではないかと思います。 このスニ41 2000、「能登」セット発売時にはASSYが発売されなかったため、「鳥海」「八甲田」など他の組み込み列車を再現したい方にもきっと歓迎されるでしょう。私も実は未入手なので、この単品化はありがたいです。
その一方、同時に単品化されるマニ36のスロネ30改造車については、ちょっと首をかしげてしまいました。せっかく入手しやすい単品にするなら、少数派のスロネ30改タイプではなく、多数派のスハ32改タイプにすれば良かったのに、と思います。 ただこれについては、もしかするとTOMIX製品の存在を憂慮したのかもしれません。 セットには2両含まれるものの、今回はASSYでの予約も取らないようですし、個人的にはKATOの方が良いと感じているので、次の機会には是非スハ32改タイプの単品化をお願いしたいところです。
それから機構的には、<東海道・山陽>セット同様、カプラーが全て台車マウントのアーノルドタイプになるそうです。交換用にセットにはナックルカプラーが2個付属、そしてオプションで近々発売になる、ジャンパ栓付きカトーカプラーN-JP-Aが選択出来るようです。 今後は他の旧客セットもこのスタイルを踏襲して欲しいと思いますが、いかがでしょうか。
そしてテールライトはセットの編成両端(マニ60 2636とマニ36 2129)と単品が点灯、いずれも消灯スイッチ付で、セット中間部はオプション対応のようです。 ただしオユ・スユ以外オプションでもスイッチは無し。あのクリーム色のスイッチ、いつになったら発売してくれるのでしょう・・・もうプラ板で作るのはイヤです(苦笑)。
それにしても今回の製品化発表は非常に嬉しいです。まさかKATOからEF56+茶マニ編成が出るなんて、ちょっと前までは夢にも思いませんでした。 他の予定品もなかなか魅力的ですが、唯一残念だったのは、今度のDD13が初期形なことでしょうか。実はこの1灯タイプ、東北には居なかったのです。こちらは時期を変えて、いずれ2灯タイプのリニューアルも期待したいと思います。 | | |
■KATO 旧スハ43に室内灯を付ける-4 | 2012.12.02.(Sun)22:14 | | 旧スハ43系のつづきです。 製品は屋根の色が明るすぎる感じなので、例によって塗り直すことにしました。 ついでに一体成型のベンチレーターを別パーツ化します。
まずモールドを平刀で削ります。 “皮一枚”残るようにするのがポイントでしょうか。深追いすると屋根にキズが付き、瞬着で修整する手間が増えてしまうので気を付けます。
削ったら、ガラス板の上に敷いた耐水ペーパーの上で水研ぎします。 ペーパーはまず#600を用い、モールドを完全に消します。
それから#800、#1000と手に持って綺麗な曲面を出しました。 端がダレないよう注意するのは言うまでもありません。 なお、開いた穴は埋めずにそのままにしておきます。面倒なので・・・(苦笑)
別付けするベンチレーターは、当方標準のGM No.70-5 ガーランド・T型ベンチレーターより。 入手性と価格のバランスから毎度これですが、外周の段差を修整するのが大変です。 中央の厚みも少し足りないようなので、そろそろ外観を重視してTOMIX PB6018(旧客用)にしたほうが良いのかもしれません。 その場合、取り付け孔は適宜開けることになると思います。穴埋めも必要かも。
でもなかなか売ってないんですよね・・・高いし(汗)。
ここまで済んだら塗装です。
イス板はまずGM【16】青20号+クレオス【C30】フラットベースで吹き付け塗装しました。
仕切部分は簡単にマスキングして、後の筆塗りの際の色乗りが良くなるようにしておきました。
続いてイス台・イス枠(GM【9】ねずみ1号+フラットベース)、 仕切(クレオス【C45】セールカラー) と筆塗り。 画像手前は別に作っておいた洗面所の仕切です。 途中で塗ってから接着した方がラクだと気が付いたのです(笑)。
ところでこの作業の途中、「パキッ」と音がしたので手元を良く確認してみたら・・・
接着した室内灯ユニットの支持具がポロっと取れていました。 どうやらタミヤの緑キャップが効いていなかったようです。
(クリックで拡大) 良く見るとこのイス板は透明感が無く、表面がツヤツヤしています。 どうやらロットによって材質が異なっているようです。 (最近の茶マニと同じ?)
このあと仕方なく瞬着で付け直しておきました。 同じ材質のイス板がもう一枚あったので、そちらも瞬着を流しています。 緑キャップよりもっと広範囲に使える「タミヤセメントABS用」などを使えば、しっかり付くのかもしれません。
それから床面をタミヤエナメルで塗ります。 色合いはつや消しの白と黒を混ぜ、GMダークグレーくらいにしたものです。 戻りますが、一部は画像のようにイス枠と仕切を茶色を塗って「ニス塗り仕様」にしてあります。
塗り終えたら、別塗りの仕切を透明ゴム系で付けて、イス板の塗装は終了です。
(クリックで拡大) 画像奥2枚は近代化改造仕様、 手前から2枚目はニス塗りの原型仕様、 また手前は床面を濃く塗って、板張りの初期車・近代化改造仕様にしてみました。 たくさんあるから変化を付けたというわけです。
以下、次回につづきます。 | | |
■KATOから急行「大雪」セット発表。詳細 | 2012.11.12.(Mon)22:25 | | KATO「大雪」セットのASSY詳細です。長くなるので記事を分けました。
KATOのサイトでは未発表のようですが、店舗向けに詳細情報が出たようです。 railwaysしんゆり湘南ライン さんのページ http://shinyurisl.blog.fc2.com/blog-entry-52.html
こちらの情報から転載させていただくと、
「オロハネ10 502」 ・5239-1A オロハネ10 502「大雪」ボディ \1,155 ・5239-1C オロハネ10「大雪」床下セット \315 ・5239-1D オロハネ10「大雪」台車TR50 \473
「スロ54 509」 ・5241-1A スロ54 509「大雪」ボディ \1,155 ・5241-1C スロ54「大雪」床下セット \315 ・5241-1D スロ54「大雪」台車TR23 \473
「スユニ61 504」 ・5242-1A スユニ61 504「大雪」ボディ \1,365 ・5242-1C スユニ61「大雪」床下セット \315 ・5220-1D マニ60「ニセコ」台車TR11 \473
「マニ60 245」 ・5240-1A マニ60 245「大雪」ボディ \1,365 ・5220C マニ60 2653床下セット \630 ・5220D マニ60 台車TR11 \473 ・5220-1D マニ60「ニセコ」台車TR11 \473
なお、この月からASSYパーツの受注生産は人気の高い車両の分のみとなるようで、「大雪」関連は上記のみ対応となるとのことです。
この情報を見るところ・・・ ・オロハネ10、スロ54は床下・台車共専用パーツ のようですが、 ・スユニ61 504の床下は専用パーツ ・マニ60 245の床下はマニ60 2653(単品)用の流用(ライトユニット付) となるようです。 マニ60 200番台の床下流用は非常に残念です。横から見てすぐ分かる、特徴的な魚腹台枠が再現されないとは・・・。
(クリックで拡大) 参考までに、スユニ60で再現した魚腹台枠。(詳細) 一部簡略化しています。 当然、大型蓄電池箱も再現されないということですね。
いっぽうで、スユニ61 504の床下は新規に作るようです。 この車両の床下機器配置は、向きが異なる(と思う)車軸発電機とトイレ等の流し管以外、マニ60のオハニ61 0番台改造車(「ニセコ」・単品マニ60もこれ)とほぼ同じ配置になっていると思われます。当然ながら台枠も鋼体化客車独特のものです。
(クリックで拡大) その台枠が再現されている、リトルジャパンのスユニ61(下、詳細)。機器配置も電暖トランスと車軸発電機を除いてほぼ同じはずです。 またスハニ37(中央、詳細)も同じ台枠です。
新規で作るからには、この台枠も再現するのでしょうか? それとも、マニ60「ニセコ」・単品用の車軸発電機の向きを変えるだけ??(台車はマニ60「ニセコ」用なので、車軸発電機は床板側に付くはず) ───あ、そういえば室内の仕切が違っていましたね。イス板だけ新規になるのかも。 それから、テール点灯の可否に関して情報がありませんが・・・点灯対応ですよね?!
また、スロ54 509で台車が単にJPBカプラー付のTR23コロ軸受(「津軽」オハ47などで使用)ではなく、新規なのはなぜでしょう。 車軸発電機が台車に付くのでしょうか? 実物は車体側に付いていたような気がするのですが・・・。 台車側に付くタイプも存在し、それを再現するというのでしょうか??
いずれにしても、「?」と感じるところが多いです。 これ、このまま予約しても良いんでしょうか???(^^;)
#11/26(月)追記 26日にKATOのサイトにてようやく詳細が発表されました。 http://www.katomodels.com/product/assy/pdf_dm/2012-11.pdf 内容は上記店舗向け情報と変わらないようです。 ところが、締め切りは「11月25日(日)」と書かれています。 私は先走りして先週予約を済ませておきましたけど・・・。(ーー;) | | |
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