東北天国 連絡帳
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■KATO オハ31に電飾を-1
2013.02.25.(Mon)21:58
まず今回は、KATOの大雪について少し触れておきます。
発売日が近づいてきましたが、先日ようやく試作品が姿を現したようですね。
事前に変更情報があったマニ60 200の床下変更のほか、スユニ61の床板が新規だったり、オハネフ12の扇風機カバー無し屋根が再現されたりと、なかなか芸が細かいようで、現物を手にするのが楽しみです。
なお、今回当方ではスユニとマニのみASSYで入手予定のため、各車の詳細な紹介は行わないつもりですので、あらかじめご了承ください。
(気が向いたらその2種だけちょっとするかも。)
それでは本題。
今度の題材はKATOのオハ31系です。
(クリックで拡大)
ご存知のように、日本のNゲージ黎明期からある非常に息の長い製品で、今でも頻繁に生産されているため入手も容易です。実車はかなり古く馴染みの無い方がほとんどと思いますが、定価\840と安価なため、Nゲージでは入門用としても重宝するお馴染みのモデルだと思います。
(クリックで拡大)
こちらは2008年に製品化された、鉄道博物館仕様のオハ3126(#5001-9)。
おみやげとして鉄博で売られた他、一時は一般の模型店でも販売されていました。
一般品(#5001)とは塗色と表記が異なります。
(実はもう少し増備したいのですが・・・もう一般向け流通は無いのでしょうか?)
(クリックで拡大)
変わってこちらは、当方で以前軽く手を加えたオハ31とオハニ30。
塗装と表記を晩年仕様にするついでに、一部ディテールアップを施しています。
・等級帯を消すため、全体をぶどう2号(旧グンゼ)で塗装、幌をGM製に交換
・屋根を濃い色(調色)に塗装、屋根端にステップを追加
・オハニの荷物室にエッチング保護棒、妻面にテールを追加、
車掌室側に貫通扉を追加し、幌無し仕様に加工
ただしライト関係は準備工事のみに留めていました。
今回は、この晩年仕様車に室内灯やテールライトを取り付け、オハ61などの他形式車と組んで楽しめるようにしようと思います。
またついでに鉄博仕様車もいじってみます。
加工にあたってはまず分解する必要がありますが、これが意外とやりにくいので、ポイントを軽く解説しておくことにします。
この製品は屋根から外すタイプで、側面ガラスに掛かったツメを外せば屋根は上に外れます。
その際は妻面の貫通路から爪楊枝などの細い棒を差し込み、側面端の裏側上部(画像の★部分)を外側に押しながら上へ持ち上げると比較的容易に外せます。
続いて床板を外す際は、床板のツメをこじるより、ガラスの方を端から順に倒しながら、下辺を壁に押しつけつつ斜め上へ引っぱるようにすると楽に外せます。
そして一度分解出来たら、屋根のツメを少し削って薄くしておくと、以降の分解がしやすくなります。
(クリックで拡大)
無事に分解したところ。(画像は最近入手した未加工の一般製品です)
構造はシンプルで、パーツは屋根・ガラス・ボディー・床板・ウェイト・台車くらいしかなく、ボディー底板にイスが直接モールドされています。
仕切など、その他のインテリアは全て省略。当然ながら集電非対応で、室内灯の取り付けは考慮されていません。
なお、生産時期によりボディーの成型色が違っているようで、以前はグレーのプラが使われていましたが(上の晩年仕様車はグレー)、最近はニス塗りの室内を再現したと思われる茶色で成型されています。
また、車輪や台車枠にも変更点があり、以前は片絶銀色車輪が付いていましたが、最近は中空軸黒色・幅狭車輪が付いています。
ここから加工に入ります。
まずは床板の集電化加工から。
集電方法は安定性に定評のある、KATO標準の方式にします。
始めに床板に( )形のスリットを開けます。
詳細は
スユニ60のページ
をご参照ください。
続いて台車に集電板を取り付けます。
ここ15年くらいに生産された製品には、旧マニ60とほぼ同じモールドの台車枠が付いており、集電板が簡単に付けられそうな構造になっています。
そこでKATO台車用のピボット集電板を用意し、それが取り付けられるように台車の軸穴を削り拡げます。
今回は、そのための専用工具を製作しました。
細いプラスドライバーの先をダイヤモンドヤスリで削って鋭くしたもので、軸の途中でΩ形に迂回しているのがポイントです。
画像でお解りのとおり、適当な鉄の金具をU字に切ってハンダ付けし、間を切り欠いて作りました。
ハンダ付けは60Wのコテで、鉄材のカットは糸ノコと普通の鉄ヤスリですが、軸の切り欠きはダイヤモンドヤスリで気長に削り落としています。
(モーターツールがあれば簡単です)
その使用方法は画像のとおり。
軸穴をグリグリ拡げる際に邪魔になる反対側の台車側枠を、軸の無い部分でかわして刃先を垂直に押し当てるわけです。
ある程度拡げたらバリをナイフで取り、別に用意した集電板を当ててみて確認しながら、各軸穴を拡げていきました。
ちなみにこのドライバーは小さいながら替え歯式だったので、軸はピンバイスでくわえて保持しています。付属の取っ手はすべり止めの溝が指にやさしくなく、マメが出来て痛かったのです(笑)。
無ければ通常の小ドライバー(100均含む)からでもなんとか作れるのではないでしょうか。
台車に集電板が取り付け出来たら、スリット穴を整えた床板と合わせてみます。
床上の突出具合もちょうど良い感じになり、安定した集電が期待出来そうです。
それから、付いていた車輪が片絶だった場合は中空軸に交換しておきます。
画像は交換した晩年仕様車のもので、黒色が無かったため仕方無く銀色車輪(それも中古)を付けました。あとで塗った方が良いかも。
次回は床上通電板を作ります。
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